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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』映画鑑賞の記録 

先月久しぶりに映画を観てきました。
記憶がまだ残っているうちに簡単に感想メモを残しておきたいと思います。
(すでに色々おぼろげになってきているので、何か間違ったことを書いていたらごめんなさい)

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(公式サイト

ネット上でぽつぽつ目にしていた評判がとても良くて、少女小説好きの血がふつふつと騒いできまして(笑)。
平日の朝かつコロナの影響か、その日一緒に観ていたのは一人二人で、ゆったりくつろいで世界に浸れました。

思えばこの作品を映像で鑑賞するのは子供の頃アニメでみた『ナンとジョー先生』以来かな。
当時の私は『若草物語』とのつながりを理解できていなかった気がしますが。

四姉妹の次女ジョーがすでに大人になっていて、小説を(おそらく)出版社に持ち込む場面から、映画はスタート。
姉妹が成長し大人になった時代と、少女であった時代、行ったり来たりしつつ進行していくという、斬新な感じの映画でした。


(以下、一応ネタばれ気にされる方はご注意を)


すごくすごく良い映画でした。
『若草物語』の四姉妹とお母さま、ひとりひとりの人生が、胸にぎゅうっと迫ってきて。
皆悩み苦しみもがき、それでも家族や隣人を心から愛し、なんでもないことで笑いこけて、輝くような表情を何度も見せてくれて。
生きているということは、なんて辛くて苦しくて悲しいことばかりで、同時になんて美しくて幸福なのだろう。
皆の人生に少しずつ自分自身の心を重ね合わせて、なんだかずっと夢中になって映画の世界に浸っていました。
感情移入しつつずっと泣いていました。

四姉妹がまず皆美人さん!表情が輝いている!お洋服も素敵!!(うっとり)
ジョーとローリーが駆ける野原、こじんまりしたあたたかみのあるお家の中、エイミーが足を踏み入れる上流階級の世界、背景もどれも素晴らしかったです。

なかでも美しくて優しくて家庭的なメグ。(本当にきれいなお姉さまだなあ。ジョーがあれだけ慕うのがよくわかる)
あの上流階級のピンク色のドレスも可愛らしくて素敵でしたが、少しばかり作り物っぽかったですかね、確かに。
彼女は慎ましくも愛がある結婚をします。
ドレスの生地を買ってしまう場面での旦那さんとのやりとりがかなり切なかった。

映画では特に物語の主人公ポジション、気性が激しくお転婆で作家志望のジョー。
背が高くすらっとしていて髪を頭にまきつけているあの髪型まで格好いい!
完全に一人の主人公ではないのだけれど、作者自身とも重なるジョーの独特の魅力と存在感が、ぴったりでした。
お母さまが、自分と気性が似ているジョーを特別気に掛けて諭しているような感じなのも、印象的でした。
ローリーと、お似合いだと途中までは思っていたんですよねえ。確かに。あれはローリーは絶望しますよね。
そういえばジョーはベスと仲良しだったのでした。妹が少しずつ命をすり減らしていくのをずっと寄り添って支えていた彼女の姿もまた、ひどく印象的でした。
ローリーがエイミーと結婚すると知って、お母さまに少し弱音をはいたジョー。私はジョーは、実際にはローリーに恋愛感情を持っていたわけではないと思っていて。それでも幼いころから誰より仲良しだった幼馴染の婚約に、比べて自分の孤独感を感じずにはいられなかったのかな。と思いました。
ベア先生もローリーとはまた違うタイプの大人の格好良さを持つ方で、素敵でした。
なんか、あのマーチ家の皆に祝福されていたラスト、良かったですね。走るジョーの姿は彼女らしくて爽快感がありました。

優しくてはにかみ屋で病弱なべス。
今も昔も私の一番のお気に入りはべスだったりします。四姉妹を柔らかく繋ぎ止めてくれる、かけがえのない少女です。
内気で大人しい感じがはまっています!どんどん身体が弱くなっていくべスの様子がなんともやるせない。
特にジョーにとっては天使のような可愛い妹だったんだろうな。
べスの死で、マーチ家のトーンがかなり変わった気がします。

おしゃまで絵が好きで現実家のエイミー。
私、映画を観て、エイミーがすごく好きになりました。
マーチ伯母さんに期待をかけられ、お金持ちの男性との結婚を実現させるべく旅をするエイミー。
「結婚とは経済」かー。
確かに、マーチ夫人やメグの姿を見ていると、お金がない生活というのはそうはいっても辛いよね。というのが伝わってくるので。
家族を支えるためにも裕福な結婚を、というのが少しでもあるとすれば、エイミー、重いな……。
そういうのをしょいこんで、でもそこで弱音を吐かずに背筋を伸ばして、姉妹たちとは別の世界を堂々と渡り歩いているエイミー。私は惚れ込んでしまいました。
ジョーと違ってエイミーの絵はあくまで「凡人の趣味」というのも、またなんだか切ない。
ローリーへの想いも本当に切ないんですよ。ジョーの代わりなんて絶対にいや!という誇り高さに泣きました。
でもこの映画を観ていて最終的にローリーと愛を育むのは、やっぱりエイミーだよな。と。納得しました。
ジョーもエイミーもローリーも、子供時代から成長し変化しているのでした。
ローリーは、原作でもちょっと思いましたが、長い間、身体は大きいけど、中身はいたずら好きな子供のままって感じでしたね!
まあジョーにあそこまで失恋させられてしまったのは辛かったけれど……。
ジョーとエイミーのぶつかり合いって、『若草物語』の中でかなりのインパクトだなとしみじみ思いました。
姉に邪険に扱われたのがきっかけとはいえ、原稿を燃やしてしまうってとんでもないよな……一生許されなくてもしかたないんじゃないかとすら思ってしまう……。

私もまあいい年になってきたので(苦笑)、姉妹のお母さまにもかなり共感できました。
べスに先立たれてしまった場面がやっぱり本当に辛い。
お母様とジョーはやっぱり似ているなと思いました。

映画で楽しかったのは、原作序盤でローレンス家からプレゼントされる、クリスマスのごちそう!あれは嬉しすぎますね!!
街をさっそうと走り抜けるジョーと、カンバスに向かうエイミーのしゅっとした立ち姿。
抱きしめ合い愛を育み合う姉妹と家族のスキンシップ。
スカートをくるくる巻き上げて踊るダンス!!当時の少女にとって思い切り身体を動かせるダンスは本当に楽しいものだったんだろうな。というのが伝わってきました。

映画を観てから原作の『若草物語』も読みなおしてみました。




思えば子供向けダイジェスト版ではない『若草物語』を読むのははじめてかも。新鮮でした。
姉妹達が作ったひどい味のご馳走をこっそり処分していたお母さまにちょっと笑ってしまいました。

観終わって瑞々しくキラキラしたものが胸にいっぱいに残る、素敵な映画でした。
小説の方も続編を読んでいきたいです。

カテゴリ: 歴史もの

タグ: オルコット 

拍手メッセージ返信・7月 

この記事は7月26日にいただいた拍手メッセージへの返信です。
追記以下よりどうぞです。
やはりたま~にメッセージをもらえるととても嬉しいですねえ。
(その割にいつも返信が遅いので申し訳ないですが……)


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カテゴリ: 拍手メッセージ返信

7月の読書メーターまとめ 

ようやく梅雨明けしたみたいですね。
今日一日良いお天気でさっそく猛暑で、もうすでに暑さに気持ちがくじけかけています。
洗濯ものが全部片付いたので、さっぱりすっきりしましたけれどね。

さて月がかわりましたので、先月分の読書メーターまとめを追記より。

ブログに書いていない作品で特に良かったもの
小説  『ゆきうさぎのお品書き』『金星特急』『お勝手のあん』『タイガの森の狩り暮らし』『出張料理人ぶたぶた』
漫画  『カイニスの金の鳥』『大奥』

『ゆきうさぎのお品書き』は祝・完結!読んでいてとがったところがない、心がまるくやさしくなるようなオレンジ文庫さんのお気に入りシリーズでした。おいしそうなご飯もほんのりロマンスも最後まで楽しめてとても良かった。関係者勢ぞろいな最終巻、にぎやかで盛りだくさん!!碧ちゃんの教師ライフもなかなか気になるところではありますが。
『金星特急』皆に再会できたことが嬉しすぎました。ユースタスが幸せそうで本当に良かった。すっかり父親になった錆丸に感慨深くなったり。再度のアルハンブラ宮殿の夢のような美しい光景が読んでいて目に浮かぶよう。
『お勝手のあん』は、最初気づかなかったけれど『赤毛のアン』シリーズのファンには嬉しい仕掛けがいくつもあったので、おすすめですよ!!真面目で働き者で心優しいおやすちゃんの頑張りと今後の成長が楽しみ。よもぎ餅がほんとにおいしそう。
『タイガの森の狩り暮らし』チーズ入り発酵なしのパンとかりんごのケーキとかとにかく年下旦那さんが作るロシア風料理が美味しそうです。美しく強くてストイックなオリガも格好良くて素敵です。これは二巻目も早く読みたい。
『出張料理人ぶたぶた』この現状に心が折れそうになっているときに、すっとこの本を差し出されたら、最高ね。ぶたぶたさんにお家で美味しいご飯を作ってもらって話を聞いてもらって作り置きまでしてもらえるなんて、素晴らしすぎる。
『カイニスの金の鳥』リアとマイルズ、さて、どうなる……リアの故郷で秘密を共有した後会話するふたりの場面が好きでした。


この一週間くらいの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 読書メーターまとめ(月別)

最近のオンライン小説読みの記録(2020年春~夏編) 

四連休でしたが私はほぼずっと寝ていました。
寝て食べてまた寝て本を読んで食べて……みたいな生活でした。
とりあえずまだ牛にはなっていません。
まあほとんど何も片付いておりませんが、身体の疲れは取れた気がします。
お天気も雨続きですが、その分暑さが控えめなのは嬉しいですね。
今本当に7月……?

そんなわけでブログもあんまりいじれないままでしたが、ちょこちょことオンライン小説の感想メモをまとめてみようかな。

仮初め寵妃のプライド 皇宮に咲く花は未来を希う』タイガーアイさん



こちらは以前もWebで読んでいたのですが、書籍版が最近刊行されたので改めて読んでみました。
(タイトルが変わっていたのとしばらくリアル書店に行けなかったので気づいていませんでした)
やっぱり猫かぶり庶民派姫のヴィアと、優秀だけど孤独な皇太子アレクの恋物語が、私はとても好きでした……!!
書籍化にあたって文章など大分整えられ読みやすくなっていて、大好きなお話であるだけに一層楽しめて嬉しかったです。
なんといってもこのお話のメインはヒロイン・ヴィアの魅力でしょう。
彼女のお日様のようなにっこり笑顔と優しさ賢さに、アレクをはじめクセのある登場人物達がどんどん魅せられてゆくのがよくわかる。
彼女がよそよそしかった王宮の面々をいつの間にかまとめ上げて、あたたかく居心地よい家庭を整えてゆく手腕がすごい。
表紙のイラストも私のイメージ通りで嬉しかったです。そうそう、繊細な美貌と艶っぽさが、ヴィアとアレクには必要なのですよ。

そしてなろうさんへ改めて読みにいってみたら、シリーズ関連の番外編がいくつかあったので、全部読んじゃいました。
マリアージェ様とイエルのお話は、ちっちゃいけどそこそこたくましい少女マリアージェが可愛らしくてほのぼの。幼い姫ながらも愛する人のために頑張る。
イエルは家族に恵まれずに苦労性……だけど誠実で優秀でとても良い旦那様でした。
『禁じられた恋の果てに』は、シリアスモードのラブロマンス。ヴィヴィアとロベルトのふたりの愛が、どんな辛い展開になっても、周囲にひずみをもたらし狂気の愛と思われようとも、損なわれなかったのが良かった。ヴィヴィアが最初から最後まで愛されていて本当に良かった。ハラハラ胸が痛くなりつつ涙ぐみました。
そしてユリフォス君がこんなしんどい境遇でも真っすぐいい子に育って本当に良かった。
『第二皇子の側近は呟く』は、ヴィアの異父弟セルティス殿下がメイン。
シスコンで美形で一筋縄ではいかないセルティス殿下ですが、側近のカイン君も優秀でなかなかいい性格しています。ヒロインちゃんが可愛い!!まさか乾パンがそうつながるとは。


彼女と彼女の結婚』瀬尾さん
こちらは短編。
本屋に勤めるユリアと、彼女の秘密のお友達・アーニーのおはなし。
王道ながらに初々しくてとっても可愛らしいラブロマンスでした。仲良しさんなふたりに心和みました。見守る周囲もほのぼの。


隣の席の佐藤さん』森崎緩さん

書籍も二巻出された『隣の席の佐藤さん』ブログを書きはじめた初期から大好きなお話です。
最近、本編の続き『同棲編』がちょこちょこ更新されていて、読むのがとても楽しみでした。
山口君すっかり素直に自分の好意を出すようになって……しみじみしてしまいます。
みゆきちゃんも成長したなあ。大人になったなあ。
みゆきちゃんの職場のお弁当屋さんのエピソードとかバレンタインとか色々好きなエピソードがいっぱい。お弁当のコロッケもカレーもミルクレープもお鍋もおいしそう。
ふたりで日常を分かち合って支え合って微笑み合って過ごす日常が、きらきら美しいものがつまった宝石箱をのぞいているみたいです。読んでいて幸せなのです。
あと園田さんが出てきましたね?ついでに人事課長さんの影も出てきましたね?(そわそわ)
山口君の社会人編もこれは一層読みたいです。
さらなる続編も楽しみにしています♪
(書籍版のみ読まれている方、Web版では高校の文化祭編やデート編や番外編が色々ありますので、一度のぞいてみられることをお勧めします!)
(覚えていないだけかもしれませんが、例の花火のすき焼き弁当とかのお弁当屋さんってもしかして、みゆきちゃんの職場のお弁当屋さんだったりするんでしょうか?)


腐男子先生!!!!!』瀧ことはさん

Web版のその後編、134話と135話がちょうど今の世の中・時事ネタなのですが。
オンライン授業を受ける女子大学生あげはちゃんと部分出勤中の先生。
ふたりのやりとりがですね、ときめきで満ちあふれていてですね!!!
読んでいてごろごろ転がってしまいました。こういうのを「尊い」というのですね!先生!!
あげはちゃんの何気ないあいさつをひとりじーんと噛みしめている先生がたまらなかったです。
お互いの生活をさりげなく気遣っていたわり合うふたりの姿もとても良いです。
コミカライズの最新話も、ついにここまできましたね~!!!(ごろごろ)


ここ何日かにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説

私的本の情報メモ(8月) 

なかなか梅雨が明けないですねえ。
猛暑もしんどいですが、湿気が多い日が続くのもちょっとね……。
というか、もうすぐ7月も終わり?えええ???

そんなこんなですが来月の新刊購入予定メモを。


『現代魔法使いのお気に入り』池ジュン子 8月5日

『京都寺町三条のホームズ(15) 劇中劇の悲劇』望月麻衣 8月7日

『月刊少女野崎くん 12』椿いずみ 8月11日

『メイデーア転生物語 3 扉の向こうの魔法使い(上)』友麻碧 8月12日

『ベアトリス、おまえは廃墟の鍵を持つ王女』仲村つばき 8月20日

『年年百暗殺恋歌 1』草川為 8月20日

『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇』喜多みどり 8月25日


もうずっと京都にもどこにも行けていない現状ですが、だからこそ、『京都寺町三条のホームズ』さんの新刊が出るというのがとても嬉しい!!
あと『弁当屋さんのおもてなし』シリーズの続編?スタートも嬉しいです。北海道もいつかきっと行きたい。
仲村つばきさんのオレンジ文庫の新作は、『廃墟の片隅~』シリーズの関連作ですよね。
書籍で読めるのですね?やった~!!!

まだまだ積み本をほとんど消化できていない現状ですので、ぼちぼちいきたいと思います。
引きこもり生活をすれば積み本が消化できるかと思えば、そんなにさくさくとはいかない現状(苦笑)。


この一週間くらいの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 新刊メモ(月別)

『好きラノ』2020年上期に投票します 

第20回ラノベ人気投票 『好きラノ』2020年上期

前回に引き続きブログで投票させていただきたいと思います。
紹介文も何もなしで恐縮です。
(いったん書きはじめたらいつまでも書き続けてしまいそう)
どの作品も私の一押しです!!!
新人さん枠でもっとも私の好みストレートにはまったのは『愛を綴る』。


『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身I」』香月美夜



【20上ラノベ投票/9784864729239】


『Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙』古宮九時



【20上ラノベ投票/9784049128048】


『Babel I 少女は言葉の旅に出る』古宮九時



【20上ラノベ投票/9784049131338】


『後宮の烏(4)』白川紺子



【20上ラノベ投票/9784086803144】


『腐男子先生!!!!!(3)』瀧ことは



【20上ラノベ投票/9784047360440】


『京都寺町三条のホームズ(14) 摩天楼の誘惑』望月麻衣



【20上ラノベ投票/9784575523188】


『愛を綴る』森りん



【20上ラノベ投票/9784086803038】


『これは経費で落ちません!(7) ~経理部の森若さん~』青木祐子



【20上ラノベ投票/9784086803182】


『おいしいベランダ。8番線ホームのベンチとサイダー』竹岡葉月



【20上ラノベ投票/9784040729855】


『皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし』江本マシメサ



【20上ラノベ投票/9784576200002】

カテゴリ: 本の話題・おすすめ本など